(2006年4月22日-5月3日)
ドイツ行きが決まったのは、昨年6月チェコでの結婚式から帰ってきた翌日。
まだフライトと時差ぼけで疲れていたので、正直決定のメールを読んだ時は、げっそりした。
とはいえ、ミネソタ大学から、わずか6人の職員が選ばれて行く貴重な機会でもあるので、時差ぼけから回復するにつれて楽しみになってきたのだった。
何だかわけの分からぬままに、第2の故郷になってしまったヨーロッパ。
生まれてくる子供はチェコ人であり、EU市民でもある。
その母親である私は、マーティンに知り合うまで、ヨーロッパには興味のかけらも無し!
ヨーロッパに憧れて旅行に行く日本の方たちとは全く異なり、アフリカに憧れて住んでいたりしたのである。
マーティンに出会って初めて、ヨーロッパの歴史とか文化等に興味を持つようになり、
最近では、ハプスブルグ家の歴史の本を、人事とは思えずに読んだりした。
さて、お腹の中にいるこの子供。
人種的には、日本系、スラブ系、ゲルマン系のすべてが入り交じっており。
奥目の典型的なスラブ系の顔立ちをしているマーティンは、人種的には4分の1ドイツ人。
子供の国籍は、日本、チェコ、EU、アメリカ。
この子供にはどんな人生が待っているのだろうか?自分のこと何人だと思って育つのだろう?
そうなんです。我が家は複雑なのです。
そういった経過もあり、妊娠が分かってからは、この機会に、子供のルーツであるドイツへの見識を深めるのもいいの
かもなんて思っていた。
かつ、私にとってもマーティンにとっても、ドイツはあえてここから旅行で行こうと思うほど憧れている場所でもないので。
だが、つわりが始まってしまったため、楽しみにしていたこの出張も不安になっていた。
幸い一緒に行った人たちはすべて女性で、一人を除き、皆出産経験があったので、
私の状況をとてもよく理解していただき、無事に任務完了することができた。
日本の本には、妊娠中の旅行は控えるようにと書いてあったが、
アメリカの先生は、異常な妊娠でない限り、大丈夫なので行ってらっしゃいという感じで呑気だった。
出張後の休暇先は、プラハから遠く、マーティンがあまり好きではない都市ローマを選んでみた。
ローマには4日滞在したので、毎日のんびりと名所を見てまわることができた。
お土産に、イタリアの名物酒リモンチェロや、アムステルダムの空港でははりきってゴーダチーズを買い込んできた。
のはいいが、出産と授乳期間を控えた私。そんなお酒いつ飲めるのよ!
ハワイ島から買ってきたマカデミアナッツハニーワインと共に、地下室行きのリモンチェロ。
楽しみにしていた久々のゴーダチーズも、今の私の体にはあまり喉を通らず断念。